リボルバーズ丸谷の"好き・嫌い"

少なくともこのブログ読者は好きです。

太鼓の達人

【嫌い】ですね。家でやる分には結構好きで、滅多にゲームを買わない僕が買うくらい好きだった時期はあったのですが、ゲーセンの太鼓の達人がどうも苦手なんですよ。

 

僕の周りは太鼓の達人上手い奴多いんですよ。大会みたいなのにもバンバン出場して優勝してて。僕は普通ですね。その辺のJKよりちょっと上手いかな?くらいです。難易度「鬼」だとちょっとクリア出来ませんが、「難しい」なら何とかノルマクリア成功する事もある...くらいです。

 

前にも言いましたが、僕はカゴの中の商品をわざわざ裏返したり、美容室での会話が苦手で10年間自分で髪を切ってたりと、変な所で人目を気にする男なんですよ。そのクセ、ベジータの格好で札幌駅を歩いたりは余裕で出来るんですよ。我ながら謎な男です。

 

太鼓の達人も人に見られるのが嫌で、中学生くらいまでプレイした事無かったんですよね。けど中1くらいの時に、このままじゃダメだ。太鼓の達人もロクに出来ない奴は立派な大人になんてなれやしないと思って、思い切ってやってみる事にしたんですよ。これが間違いでした。太鼓の達人なんてやってなくても立派な大人にはなれますからね。

 

周りに誰も居ないタイミングを見計らって太鼓の達人の機械に100円を入れゲームスタートしたのですが、難易度を「かんたん」や「ふつう」にしてしまうと他の客にナメられそうだと思い、「難しい」にしたんですよ。

 

そしたら予想以上に難しくて。けどノルマクリア失敗なんてしたら他の客に後ろ指を指され、二度と表を出歩けない、陽の光を浴びる事の出来ないパーフェクト陰キャになってしまうと思い、目を真っ赤にさせながらプレイしてたんですよ。いつの間にか僕の必死さに、野次馬達がゾロゾロと集まって来てました。頼むからもう終わってくれ、手も痛い。そう思いながら太鼓を叩いてました。

 

そして何とかノルマクリアし、やっと終わったと思って自分の上着を手に持った瞬間、

 

 

 

 

 

 

「もう一曲遊べるドン!」

 

 

 

気絶しそうになりましたよ。何だこいつは。可愛い顔して何がもう一曲遊べるドンだ。殺すドン。そう思いながらもイヤイヤ曲を選択し、2回目が始まってしまいました。1回目で集めてしまった野次馬ギャラリー達がいる分、2回目の方が地獄です。難易度「おに」を選んだワケじゃないのに、周りの客は鬼のように思えました。

 

2回目のプレイ中、段々腹立って来たんですよね。何だこの野次馬共がと。他にもゲーセンにはいっぱい楽しいものがあるのに、なぜ俺の太鼓の達人風景をガン見するんだと。普通こういうのって、めっちゃ上手い奴がジロジロ見られるべきものなんじゃないのかと。俺は普通だぞと。

 

そう思いながらも何とか曲を終わらせて、帰ろうとした時に30歳くらいのメガネかけた男の人が僕に話しかけて来たんですよ。

 

男「にーちゃん」

 

俺「はい」

 

男「なんでバチ使わないの?」

 

太鼓の達人ってバチがあったの知らなかったんで、僕ずっと手で太鼓ぶん殴ってたんですね。拳で。厳密に言うとバチで叩くものだってのは知ってたんですが、持参するもんだと思ってたんですよ。僕の友達はみんなMYバチって言って、家から持って来てたんで。無い人は拳で叩くもんだと思ってたんで、その時初めて知ったんですよ。よく見たらヒモにぶら下がって横に落ちてました。本来太鼓と太鼓の間に置いてあるものらしいんですけど、僕の前にプレイしたアホがバチを横に置いたせいで完全に無い物だと思ってました。

 

そりゃ野次馬も集まるわなと。ていうか早く言えよこのオッサンが。そう思いながらも「パフォーマンスです」とかワケのわからない言い訳をして家に帰りました。

 

あれ以来僕は太鼓の達人を視界に入れることもしなくなりましたとさ。

 

もう太鼓の達人はこりごりだドン